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2013年12月27日 (金曜日)

つもりこし年は額のしはす哉(徳元)

 江戸時代初期の俳諧集「犬子集」より、斎藤徳元の句です。

つもりこし年は額のしはす哉】(つもりこしとしはひたいのしわすかな)

(意訳)人生経験がつもると、おでこのしわつもる。それもそのはず、今の季節はしわすだから。

 額の「皺」と「師走」を洒落ているのだな、と思ったら、もうひとつ「年は」にも『しわ』を掛けてありました。なかなかよくひねってありますねぇ。単純な言葉遊びとは言え、鋭い機知に感心します。真面目に詠んでいることで、かえって笑えます。

 作者の斎藤徳元(1559-1647)は美濃の人。武将でありながら俳諧をたしなみました。織田信長や豊臣秀吉にも仕えたことがあるそうです。きっと文武両道にすぐれた人だったのでしょう。武士の本分である「戦い」と、徳元の得意な「俳諧」と。…そういえばこちらも語呂が似ています(笑)

【853】

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