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2013年12月21日 (土曜日)

老いぬれば早くも年の暮るるかな昔も同じ月日なれども(信生)

 今年も残すところ十日になりました。続古今集より信生法師の歌です。

老いぬれば早くも年の暮るるかな昔も同じ月日なれども

(おいぬればはやくもとしのくるるかなむかしもおなじつきひなれども)

(意訳)年をとると、年の暮を迎えるのが早いような気がする。月日の経過は昔と同じはずなのに。

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 作者の信生法師は俗名を塩谷朝業(しおやともなり、1174-1248?)といい、鎌倉幕府の御家人でした。三代将軍実朝に近侍して歌を詠みましたが、実朝暗殺とともに出家したと伝えられています。

 老人は死を意識するからでしょうか。若いころに比べ、月日の過ぎるのが早くなったように思います。特に年末ともなると、せわしない雰囲気と相まって、自らの年齢・来し方・行く末を意識せざるをえなくなります。信生法師のような波乱万丈の人生には程遠くとも、老齢の感懐として共感できます。こういう歌を取り上げるようになったということは、このおじさんも、いよいよ老境にさしかかった証拠でしょう。いったいいつまで生きるのかなぁ…なんちゃって(笑)

【847】

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