北野天満宮「初天神2014」
2014年1月25日、晴れ。今年も北野天満宮の初天神に行きました。
楼門に掲げられた菅公の歌は、
【東風吹かば匂ひおこせよ梅の花あるじなしとて春を忘るな】
でした。この歌、拾遺集には「ながされ侍りける時 家の梅の花をみて」との前書きがあります。あまりによく知られているので、解釈は省略します。
「なで牛」さんです。いったい今日は何人の手でなでられるのでしょうか。めげずに、相変わらずユーモラスなお顔をされているのがすごいです。
本殿前の鈴振り行列の長さに驚きました。われわれはショートカットして、鈴を振らずに横からおまいりします。
そのかわり、本殿裏の「御后三柱」の社にもおまいりします。その昔は、この御后三柱を含めて礼拝するのを常としたとのことです。こちらには菅公のご先祖さまをお祀りしてあるのですが、存在を知らない方が多く圧倒的に空いています。決して裏口入学を祈願しているわけではありません。念のため。
裏の社の真向かいに、早咲きで知られる「雲龍梅」があります。
わかりにくいですが、二輪開花しているのを見つけました。そういえば2~3日前に、“過去10年間ではもっとも遅く開花した”とニュースになっていました。おそらくこの花かと思われます。
運だめしにとおみくじを引いたら、なんと! 大吉が出ました。おめでたいので記念撮影です。
余勢を駆って、節分用の福豆を購入しました。
そして最後の締めに、例の大黒さんに小石を乗せようと思ったら、大勢の人だかりができているのにビックリしました。こんなにたくさんの人が集まって順番待ちになっているのは珍しいです。
写真を撮る方も多数おられました。きっとクチコミのせいでしょう。人気が出てきたようです。
誰しも「乗った石を財布に入れておくとお金に困らない(と言われています)」という文句には弱いです。北野天満宮と言えば学問の神様ですが、金運を願う気持ちには勝てません。あまり乗せ過ぎると、大黒さんの鼻?の傾斜がますます急になりそうで、ちょっと心配です。
と言いつつ、もちろんわが家もチャレンジします。おかげさまで今回も成功しました。ありがとうございます。これで2014年もわが家の財政は安泰…かな?(笑)
というわけで、『天神さん、今年もよろしくお願いします!』
【882】
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