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2014年2月14日 (金曜日)

ころぶ人を笑うてころぶ雪見かな (千代女)

 加賀千代女の句と伝えられるものです。

ころぶ人を笑うてころぶ雪見かな】(ころぶひとをわろうてころぶゆきみかな)

(意訳)雪見に出て、雪に転ぶ人を笑っていたら、自分も転んでしまったわ。

9022

 大雪の今朝。駅まで歩いているうちに、私の前を行く自転車のお兄さんが、雪で見えなくなっている横断歩道の白線でブレーキをかけ、横倒しに倒れました。後ろから見ていた私は、「あーっ! 大丈夫ですかー」と声を掛けたものの、コケ方がおかしくて笑いをこらえるのに精いっぱいです。お兄さんはムッとしてモノも言わず、雪で濡れたズボンを払いもせずに走り去って行きました。そもそも、こんな日に自転車に乗るのが無謀というもの。

 『今日は雪が積もるって天気予報で言ってたでしょ。少し早い目に出て、歩いて行かなくっちゃ…』

 とつぶやいて時計をみると、なんのことはない、私もギリギリです。いつも乗る電車の時間が迫っています。大雪で遅れることを期待していましたが、家を出る前にネットで確認したところ、定刻で運転しているとのこと。これはヤバイ! と歩を速めた瞬間、私の意志に反して右足がズルッと先に行ってしまいました。ウッと踏ん張ったものの、そのままズッデーン…コロリーン。あちゃー。

 人の不幸を笑っているうちに、自分も不幸な目にあうのはよくある話です。表題の千代女の句、なかなかよくできています。思わず笑いを誘います。

 ただしそれも人ごとならばのこと。今日の私には笑えません。今回の鑑賞は戒めのためです。トホホ。

【902】

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