« 登科後解嘲(詹義) | トップページ | 比叡山に登るとき、弁当に「魚」を入れるのは禁物? »

2014年2月23日 (日曜日)

ことしもまた梅見て桜藤紅葉(西鶴)

 井原西鶴の句です。

ことしもまた梅見て桜藤紅葉】(ことしもまたうめみてさくらふじもみじ)

(意訳)長かった冬も終わり、春が近づいてきた。今年もまず梅を見て、次は桜、藤、そして紅葉と、季節の花を次から次へと愛でるのだろうな。

ーーーーー

 好天の日曜日。先日来の寒さも緩んで、いよいよ春の到来を思わせる陽気になりました。日当たりのよいところでは、マフラー・手袋なしでも十分に過ごせました。道端の梅の木がたくさんの花を開いていました。表題句は、ちょうどそんな今頃の季節に詠んだものと思われます。

9111

 季節の移り変わりの早さ、無常観を花の変遷にたとえています。紅葉は花ではありませんが、季節に彩りを添える意味では花と変わりありません。大阪生まれの西鶴ですから、梅の名所である天満天神や藤にゆかりのある野田など、花の名所を意識して詠んでいるのかもしれません。梅には紅・白があり、桜はピンク色、藤は紫、紅葉は黄・紅と、さまざまな色をイメージさせることにも成功しています。なんといってもリズムがよくて、わかりやすいところがいいですね。花の名前を羅列した即興句のようでありながら、連想が広がります。

【911】

« 登科後解嘲(詹義) | トップページ | 比叡山に登るとき、弁当に「魚」を入れるのは禁物? »

勝手に鑑賞「古今の詩歌」」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ことしもまた梅見て桜藤紅葉(西鶴):

« 登科後解嘲(詹義) | トップページ | 比叡山に登るとき、弁当に「魚」を入れるのは禁物? »