« 謫居春雪(菅原道真) | トップページ | 北野天満宮「梅苑」散策。 »

2014年3月11日 (火曜日)

鶯の声を尋ねて春くればみゝがねほしくおもふぢゞばゞ(大我上人)

 江戸中期の僧侶で狂歌師の大我上人の作品です。

鶯の声を尋ねて春くればみゝがねほしくおもふぢゞばゞ

(うぐいすのこえをたずねてはるくればみみがねほしくおもうじじばば)

(意訳)ウグイスの声を聞きたいと春がやってきたが、懐かしいそのウグイスの声を聞くのにメガネならぬミミガネが欲しいと思う、われわれ爺婆であることよ。

 「老人の春の心をよみたまへといへは」との詞書があります。当時、眼鏡はありましたが、耳が聞こえなくなっても、助けてくれる道具はありませんでした。そのような道具ができれば、目には「メガネ」というのだから耳には「ミミガネ」だろう、というわけです。

 大我上人(たいがしょうにん、1709-1782)は僧侶で狂歌師。文筆と説教で生活していました。京都にも縁があり、岡崎に草庵を構えていたこともあったそうです。人間長く生きると次第にどこかが傷んできます。だれしも年はとりたくないですが、どうせならこういう狂歌の詠める、気楽な老後にしたいものです。現在は補聴器があります。ジジババたちの夢が叶ったよと、大我上人に教えてあげたいところです(笑)

【927】

« 謫居春雪(菅原道真) | トップページ | 北野天満宮「梅苑」散策。 »

勝手に鑑賞「古今の詩歌」」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 謫居春雪(菅原道真) | トップページ | 北野天満宮「梅苑」散策。 »