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2014年3月25日 (火曜日)

老松もなりや十八若みどり(犬子集より)

 犬子集より。

「於北野(きたのにおいて)」

老松もなりや十八若みどり】(おいまつもなりやじゅうはちわかみどり)

(意訳)北野の老松も若返って見事な身なりやなぁ。まるで十八の娘のような姿にならはった。

ーーーーー

 「松若緑」という題で詠まれています。松の若緑とは松の新芽のことです。春になって松の木が生き生きとしてきたことを十八歳くらいの娘にたとえているわけです。松の「木」偏を分解すると「十」「八」になるところがミソです。老松、ですから、春先には老松だけでなく、老人、若返るというのでしょう。

 「於北野」とあるように、北野天満宮は梅だけでなく松にも縁があります。今出川通から参道を入ったすぐのところに「影向松(ようごうのまつ)」というのがあります。毎年初雪が降ると天神様が、この松におりてきて歌を詠むという伝説があるそうです。かつては、北野天満宮を参拝する際には、まずこの松からおまいりしたともいいます。

9411 (北野天満宮の影向松)

 現在の参拝客は素通りですが、言われてみれば拝礼場所が設けてあるようにも見えます。表題句の「老松」とは「影向松」のことを指しているのかもしれません。

【941】

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