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2014年4月24日 (木曜日)

たんぽゝもけふ白頭に暮の春(召波)

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 街にタンポポの咲き誇る季節となりました。江戸時代中期の俳人、黒柳召波の句です。

たんぽゝもけふ白頭に暮の春】(たんぽぽもきょうはくとうにくれのはる)

(意訳)昨日まで黄色い花を咲かせていたタンポポが、今日見ればオレの白髪頭のようになっている。もう春も終わりなのかなぁ。

 タンポポが綿毛状になって種を飛ばしている状態を、白頭にたとえたところがミソです。「たんぽゝ」とあるからには、作者自身も同じ白髪頭なのでしょう。「タンポポよ、お前もオレと同じで、歳をとったものだなぁ」というわけです。暮の春に、惜春の情+老人の感懐(召波は数え歳45歳で亡くなっています。現代人からみれば老人と呼ぶのはちょっとかわいそうですけど。)を込めています。

 黒柳召波(くろやなぎしょうは、1727-1771)は京都の人。富商で蕪村の門下でした。春泥舎とも号し、「春泥句集」には蕪村が序文を書いています。

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 ↑「けふ」街中で見つけた「たんぽゝ」です。すでに綿毛となって飛んでいるものもありました。なるほど「白頭」とはうまく言ったものです。…とはいえ、今日は4月24日。「暮の春」というにはちと早いですけどね(笑)

【971】

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