« けふは花さくじつ迄はつぼみ哉(成安) | トップページ | 花見てはいとど家路ぞいそがれぬ待つらむと思ふ人しなければ(後徳大寺左大臣) »

2014年4月14日 (月曜日)

翌々と待たるゝうちが桜かな(白飛)

 小林一茶の「おらが春」より、白飛という人の句です。

翌々と待たるゝうちが桜かな

ーーーーーーーーーー

 まもなく桜のシーズンも終わろうとしています。「花七日」とはよく言ったもので、大混雑だった花の名所も、葉桜となると何事もなかったかのように静かになります。

 「待つうちが花」ということわざがあります。『物事は結果如何と予想している間が楽しい、の意』(広辞苑)で、「花」=「桜」ですから、そのまま句に仕立てただけのことです。作者の白飛(はくひ)は、一茶の門人で旅籠屋を営んでいました。

あすあすと またるるうちが さくらかな

(意訳)明日咲くか、もう咲くかと、待っているうちが桜(お花見)の一番いいところかもしれないなぁ。

 …なるほどねぇ。うまく詠みましたねぇ。なんといってもリズムのよさに魅かれます。人口に膾炙した言葉でも五七五にされると、すっと心に吸い込まれていくのが不思議です。穿ちの句でありながら、言葉遊びとは一味違う余情を感じさせます。

9611

【961】

« けふは花さくじつ迄はつぼみ哉(成安) | トップページ | 花見てはいとど家路ぞいそがれぬ待つらむと思ふ人しなければ(後徳大寺左大臣) »

勝手に鑑賞「古今の詩歌」」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 翌々と待たるゝうちが桜かな(白飛):

« けふは花さくじつ迄はつぼみ哉(成安) | トップページ | 花見てはいとど家路ぞいそがれぬ待つらむと思ふ人しなければ(後徳大寺左大臣) »