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2014年4月18日 (金曜日)

思ふどちならびのをかの坪菫うら山しくも匂ふ花哉(河内)

 堀河百首(堀河院御時百首和歌)より、河内の歌です。

思ふどちならびのをかの坪菫うら山しくも匂ふ花哉

(おもうどちならびのおかのつぼすみれうらやましくもにおうはなかな)

意訳:気の合う者同士が並んでいるような、双(ならび)の岡のツボスミレは、裏山ながら、羨ましくも(きれいに咲いて)匂う花だなあ。

ーーーーー

 「丘もスミレもならびの岡。裏山だけにうらやましい」と、一首に二つの掛け言葉が使われています。歌の善し悪しはともかく、リズムのよさにひかれました。「ならびのをか」は、京都市内右京区の「双ヶ丘(ならびがおか)」のことです。その名のとおり標高116mの一の丘から、二の丘(102m)・三の丘(78m)と3つの丘が並んでいます。

9653(双ヶ丘、嵐電御室駅から見た一の丘)

9652 (南側、丸太町通から見た三の丘)

 作者の河内は生没年未詳で、平安時代後期の女官、歌人です。前斎宮河内とも言い、後三条天皇の皇女俊子内親王の女房であったと伝えられます。

9651

 双ヶ丘は、観光名所ではないものの名勝とされるだけあって、春は桜、秋には紅葉と、地元民の憩いの場所になっています。

9654

 ふと見れば、民家の庭にスミレ(…というかパンジーでしょうか?)が咲いていました。偶然とはいえ、きれいにならんでおりました(笑) 

【965】

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