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2014年4月 3日 (木曜日)

菜の花やひともと咲きし松の下(宗因)

 江戸時代初期の連歌師で俳人の西山宗因の句です。

菜の花やひともと咲きし松の下】(なのはなやひともとさきしまつのした)

(意訳)松の木の陰に、一むらの菜の花が咲いている。

 この句のいう「ひともと」とはどういう意味でしょう。単に「一本だけ咲いている」というのでしょうか? そうとれなくもないですが、「一束」あるいは「一むら」咲いている」と考えたほうが、菜の花らしく自然な気がします。あるいは「松の下(=根もと)」に掛けているのかもしれませんが、ほとんど嫌味を感じません。

 西山宗因(1605-1682)といえば談林派の中心人物で、言葉遊びの域を出ない句が多い中、焦風俳諧につながる基礎を作ったともいわれます。この句などは、叙景句としてごく自然にイメージできるのではないかと思います。

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 最近、京都市内で見つけた菜の花です。街路樹の下にこんもりと咲いておりました。松の木の下でも、一本でもありませんが、まさしく春を感じさせる光景でした。

【950】

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