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2014年4月28日 (月曜日)

君ゆくや柳みどりに道長し(蕪村)

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 先日、旧友とともに郊外の道を車で走っているとき、きれいな柳並木に出会いました。王維の詩が頭に浮かびます。

渭城朝雨浥軽塵(いじょうのちょううけいじんをうるおし)

客舎青青柳色新(かくしゃせいせいりゅうしょくあらたなり)

勧君更尽一杯酒(きみにすすむさらにつくせいっぱいのさけを)

西出陽関無故人(にしのかたようかんをいずればこじんなからん)

(意訳)渭城の朝雨が軽い砂ぼこりをうるおしている。宿の前の柳は青々と色鮮やかだ。さぁもう一杯君に酒を勧めよう。西のかなたの陽関を出れば、もう友人はいなくなるのだから。

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 この季節、延々と続く柳並木は、たしかに「柳色新たなり」です。かつて中国では「折楊柳」といって、旅立つ人に柳の枝を折って贈り、前途の無事を願ったのだそうです。次は蕪村の句です。

君ゆくや柳みどりに道長し】(きみゆくややなぎみどりにみちながし)

(意訳)今旅立とうとしている君に柳を送ろう。前途にははるかに長い道のりが待っている。

 王維の詩から、(旅立つ)友人、柳の緑、(前途の)長い道のり、だけを残し、「朝雨」「客舎」「酒」「陽関」をカットしています。それでも送別の心は伝わってきます。王維の詩を知らなくても、十分鑑賞にたえます。換骨奪胎と呼ぶにふさわしい一句です。

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【975】

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