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2014年5月16日 (金曜日)

歌舞伎鑑賞教室(南座にて)

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 南座の「歌舞伎鑑賞教室」に行きました。

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 当方、歌舞伎はまったくの初心者で、南座に入ることすら初めての体験です。京都に住んでいるので南座の前、四条通はよく通ります。先日、たまたま見つけた「歌舞伎鑑賞教室」のポスターに惹かれた次第です。前々から、一度は歌舞伎を見てみたいと思っていたのです。

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 まず、Webで申し込んであったチケットを「切符引取機」で受け取ります。クレジットカードを差し込むだけでした。いたって簡単、便利なものです。

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 時刻は12時過ぎでした。午後2時の開演まで、まだ2時間近くあります。ここで昼食に行くことにします。

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 で、12時50分に戻ってみると、結構な行列ができていました。「鑑賞教室」というからには初心者ばかりかというと、意外にそうでもないようです。みなさん、結構慣れておられます。校外学習の専門学校・高校・中学校の生徒さんも目立ちます。

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 1時30分ころ(開演30分前)に入場しました。全席自由席で、1階中央あたりの席に座ります。「これが南座の舞台か!」と思うと、いささか興奮します。

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 年末の顔見世興行なら、ウン万円はするであろう席に座りました。もしかして、それだけでも値打ちがあるかも(笑)と、まわりをキョロキョロと見回します。まもなく開演です。

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(と、この後、開演中は写真撮影・録画・録音は一切禁止です。なので、演目・演者等も省略します。興味のある向きは「歌舞伎美人」のサイトなどで確認してください)

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 前半が終わって、休憩時間に2階席へ行ってみました。開演中でないときは、自由に写真撮影できました。テレビでしか見たことのない、三色の緞帳を撮っておきたかったのです(笑)

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 というわけで、約2時間弱の公演は、見ごたえがありました。歌舞伎と聞くと、どうしても敷居の高い古典芸能と思ってしまいます。実際、「ユネスコの無形遺産に関する傑作」として国際的にも評価されているのに、日本人の5%程度しか舞台を見たことがないそうです。セリフや所作、浄瑠璃の語りなど現代人には意味のわからないことが多いため、どうしても解説が必要です。その点「歌舞伎鑑賞教室」は、わかりやすく解説していただいて親しみが持てたように思います。

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 出雲の阿国が四条河原でかぶき踊りを始めてから400年といわれます。四条大橋のたもとに、いつも目にするの阿国の像を、今日ほどしみじみと眺めた日はありません。今回の「歌舞伎鑑賞教室」は私にとって、最適の歌舞伎入門でした。

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