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2014年5月14日 (水曜日)

雨二日はや朝顔の芽生かな(蘭更)

 ゴールデンウイーク明けに種をまいた朝顔の芽が出てきました! 江戸時代中期の俳人高桑蘭更(たかくわらんこう、1726-1798)の句です。

雨二日はや朝顔の芽生かな】(あめふつかはやあさがおのめばえかな)

(意訳)先日種をまいた朝顔が、この二日間の雨で早くも芽生えてきたよ。

 リズムのよい、覚えやすい句です。『この間種をまいた朝顔が、早々と芽を出した。この二日間の雨で十分に水分を吸ったからだ』というのです。「雨(ame)」「はや(haya)」「朝顔(asagao)」と、繰り返される「a」音が心地よい響きをもたらしています。中七の「はや朝顔の」は、ちょっと早口で読みたいです。『もう芽を出したのか! これからどんどん成長するに違いない!』 という作者のワクワク感が伝わります。

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 ↑わが家の朝顔は、種をまいて6日目で芽が出てきました。調べると「朝顔」は秋の季語、「朝顔の芽生え」「朝顔の苗」「朝顔の双葉」が夏、「朝顔蒔く」が春の季語なのだそうです。ポピュラーな植物だけに、俳句の世界でも3シーズンにわたって楽しめるようです。どんな花を咲かせるか、今から楽しみです。

(参考:日本うたことば表現辞典「植物編」)

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