へたな話

2014年5月 8日 (木曜日)

散残るつゝじの蕊や二三本(子珊)

 俳諧七部集「炭俵」より、子珊(しさん、?~1699)という人の句です。

散残るつゝじの蕊や二三本】(ちりのこるつつじのしべやにさんぼん)

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2014年2月28日 (金曜日)

春はただわが宿にのみ梅咲かばかれにし人も見にと来なまし(和泉式部)

 後拾遺集春上より、和泉式部の歌です。

春はただわが宿にのみ梅咲かばかれにし人も見にと来なまし

(はるはただわがやどにのみうめさかばかれにしひともみにときなまし)

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2014年2月 9日 (日曜日)

笹の葉におく霜よりもひとり寝る我が衣手ぞさえまさりける(紀友則)

 古今集巻十二(恋歌二)より、紀友則の歌を鑑賞します。

笹の葉におく霜よりもひとり寝るわが衣手ぞさえまさりける

(ささのはにおくしもよりもひとりぬるわがころもでぞさえまさりける)

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2014年2月 1日 (土曜日)

年よればなほ物陰や冬ざしき(智月)

 蕉門の女流俳人、智月の句を勝手に鑑賞します。

年よればなほ物陰や冬ざしき】(としよればなおものかげやふゆざしき)

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2014年1月29日 (水曜日)

蟹(藤井竹外)

 幕末の人、藤井竹外(ふじいちくがい、1807-1866)の漢詩です。

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2014年1月28日 (火曜日)

足が出て夢も短かき蒲団かな(炭太祇)

足が出て夢も短かき蒲団かな】(あしがでてゆめもみじかきふとんかな)

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 太祇句選にある句です。気のおけない友人宅にでも泊まりに行ったのでしょうか。

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2014年1月18日 (土曜日)

寒月や小石のさはる沓の底(蕪村)

 月の光が冷たく照らす冬の夜道、足の裏に何かが触る。「何だろう?」と思って確かめると…

 というわけで蕪村の句です。

寒月や小石のさはる沓の底】(かんげつやこいしのさわるくつのそこ)

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2014年1月17日 (金曜日)

雲をいでゝわれにともなふ冬の月風や身にしむ雪や冷たき(明恵上人)

 玉葉和歌集冬996、明恵上人の歌です。

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「冬の比、後夜のかねのをときこえければ峯の坊へのぼるに、月、雲よりいでゝ道ををくる、みねにいたりて禅堂にいらんとする時、月また雲をおひてむかひの峯にかくれなんとするよそをひ、人しれず月のわれにともなふかと見えければ」

雲をいでゝわれにともなふ冬の月風や身にしむ雪や冷たき

(くもをいでてわれにともなうふゆのつきかぜやみにしむゆきやつめたき)

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2013年10月31日 (木曜日)

秋なれや木の間木の間の空の色(也有)

 横井也有の句です。

秋なれや木の間木の間の空の色】(あきなれやこのまこのまのそらのいろ)

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2013年10月24日 (木曜日)

秋の野に人まつ虫の声すなり我かと行きていざとぶらはむ(よみ人知らず)

 古今集よりよみ人知らずです。

秋の野に人まつ虫の声すなり我かと行きていざとぶらはむ

(あきののにひとまつむしのこえすなりわれかとゆきていざとぶらわん)

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